可哀想なことですが、よく迷子犬のお知らせを目にします。
ちゃろも散歩中、こちらのミスでリードを離してしまって何度かヒヤッとした経験があります
幸いちゃろは、少しダッシュした後に後ろを振り返り慌てて戻ってきましたが
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犬は嗅覚がとても優れているので家までは戻れそうなイメージがありますし、
何100kmも離れた場所から帰還したという、ある種都市伝説的な逸話も存在するようです。
仮にそれが真実だとしても、時代や環境によって大きく違ってくると思います。

私が今回調べたいのは、あくまで今この時代に生きる飼い犬についてです。
それでは、現代の飼い犬たちにはどれほど帰巣本能が備わっているのでしょうか。

①帰巣本能ってなんだろう?
帰巣本能は他に帰巣性・回帰性とも呼ばれ、動物が自分のすみかや巣、生まれた場所に戻るという性質や能力のことをいいます。
性質や能力というのがいかにも曖昧な感じがしますし、中には動物の第六感が働いて・・・なんていう表現もあるようです。早い話し、メカニズムがはっきり解明されていないのではないでしょうか。

帰巣本能の優れた動物として知られているのが渡り鳥や鳩、サケだと言われています。確かに彼らはもとの場所に戻ってきますよね 人間には計り知れない何らかの能力が備わっていると考えられます。
犬はこういった能力の加え、やはり嗅覚が大事な要素となっているようです。yjimageR2C04TFI
②現代の飼い犬はどうなの?
結論から言ってしまうと、現代に生きる飼い犬に帰巣本能はほぼ備わっていないそうです
そもそも動物は本来、野生に生きるものですしそのサバイバルを生き抜く為に様々な能力を備えていると考えられます。それが人間に飼われ、サバイバルとは対極の環境で生きる犬の能力がどんどん鈍感になることぐらい容易に想像できますね。
そう考えると、本能が失われている現代の飼い犬の姿って本来の犬の姿ではないのでしょうね
犬にとって幸か不幸かは不明ですが・・・。

室内で飼われることが多い現代犬は、例え近所で迷子になっても帰って来られないとも言われます。
ただ、見慣れた散歩コース上だとどうなんでしょう?見慣れた景色、匂いで帰巣できなくもないように思えるのですが・・・。
私の経験上ですが、野良犬(正確には恐らく迷い込んだ猟犬)や外飼いだった2代目ちゃろは帰巣していました。
何日間か帰って来なくても、その次の日には犬小屋に入っているのです
やはり外の匂いを常時感じ取ることができない室内犬が一番弱いのかもしれませんね

匂いを嗅ぐのは犬の本能です。しつけの専門サイトや書籍を調べると、ごく稀にあまり散歩中匂いを嗅がせてはいけない!なんて教えもありますが、私は絶対絶対ぜ~ったいにそれは反対です
初めて行った知らない場所には犬にとって未知の情報がゴロゴロ転がっています。その情報収集が犬の本能であって楽しみでもあるはずです。
巣本能を養う一つの手段とも言われていますので、どんどん匂い嗅ぎ欲求は満たしてあげたいものです

~まとめ~
言われなくともご承知でしょうが、まずは迷子犬にさせないことが一番です
帰巣本能をあてにできないと知った以上、まずはさせないことが重要です。
玄関からの脱走、散歩中の思わぬハプニングには十分気を付けたいところですね

最後に、迷子ならともかく、一瞬で愛犬の命を奪われる怖い存在が車です。
車に轢かれてしまったら帰巣本能もクソもないのですから
大事な家族の一員を守る為に私たち飼い主が普段から気を配り、事故を防いであげたいものですね