ちゃろは今日、狂犬病予防接種と一緒に、マダニ・フィラリア・エキノコックスの薬を処方してもらいました。
我が家は5月からキャンプが始まりますので、これらの予防は必須なのです

本州にお住みの方もマダニ・フィラリアの予防はされていると思うのですが、
エキノコックスは馴染みがないはずです。名前を聞いてもピンと来ない方もいるのではないでしょうか?
エキノコックスはとても怖い感染症ですが、今までは北海道だけの問題と認識されていました。
しかし昨今、この感染症は本州に広がる恐れがあるというのです
ということで、エキノコックスについてお勉強していきたいと思います

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①エキノコックスの感染経路
エノキコックスという言葉で誰もが連想する動物、それはキツネです。
北海道内のキツネの約40%が感染していると言われています。
エキノコックスは卵の段階で動物へ、そして動物からヒトへと感染します。
感染したネズミをキツネが食べ、そのキツネとの接触でヒトへ感染の恐れがあるのです。
また、卵があれば沢水や山菜から直接ヒトへ感染する場合もあるそうです。
エキノコックスはキツネなどに感染しても死に至るようなものではありません。
ヒトに感染した場合、長い潜伏期間を経て肝機能に障害が出ます。その他臓器にも障害が出たり
肺や脳にまで症状が出るそうです。もちろん、最悪死に至ります。

②エキノコックスと犬
エキノコックスはキツネと同様、犬にも感染が確認されています。
北海道内の飼い犬の約1%に感染していると言われています。
1%と数字が低いと楽観視している場合ではないのです。
これが野犬ではなく飼い犬というところに危機感を持つべきなのです。
道外の動物病院では、北海道旅行をした犬に対して必ず駆虫をするそうですが、
逆に北海道内できちんと予防をする飼い主が少ないという問題があります。
先生が仰っていました。「本州では北海道を“感染地域”という見方をしている。しかし、道内の人間の意識が弱いというギャップがあるのです」と。
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③本州で感染が広がるのか?
2014年、愛知県の野犬からエキノコックスが確認されたことがありました。
ただ、現在は本州の土壌感染はないとのことなので、感染が広がることは早々はないでしょう。
やはり問題は北海道から持ち込まれる可能性だと思います。
ちゃろもそうですが、フェリーで本州旅行もします。
例えばキャンプ場で遊んだちゃろがエキノコックスに何らかの形で感染する、その駆虫もなく本州へ旅行する。
こういった感染経路を想像するのは容易ですよね?
このようなことは絶対に防がなくてはなりません。
ですので、ちゃろはきっちり予防薬を飲みます!

④まとめ
今回先生からお話を伺って、改めてエキノコックスの怖さを学びました。
私自身もそうでしたが、いかに北海道内の意識が弱いのかを痛感させられました。
しかし、しっかり対応している市町村もあります。
欧州などでは国がしっかりとした対応ができているそうなのですが、日本ははっきり言って北海道だけの問題でした。その為か予防に対する義務感がないのだと思います。
後は各家庭での意識かなと思います。
我が家はちゃろの為、しいては我々人間の為に毎年予防をしていきたいと考えています。
皆さんはどう考えますでしょうか?

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